第4章 裏切りと出会い
「・・・・・隊長、失礼します。」
寝起きがとても悪いと評判の隊長の部屋の麩を開ける。いつもだったら、絶対にしないことだ。
「・・・・・あ?なんだぁー?」
思った通り、隊長の機嫌はかなり悪い。だが、俺は構わず隊長の隣に行き、桜花のことを伝えた。
「・・・・・・なに?桜花が?」
隊長が驚いたような嬉しいような、そんな表情をした。
それからしばらく経って、そろそろ桜花が脱走した件について連絡が来るかなと思ったが、なかなかくる気配がなかった。不思議に思ってると、隊員の一人が
「更木隊長、浮竹隊長がお越しです。」
と隊長を呼びに来た。なるほど。下手に騒ぎを起こしたくないってやつか。
「おう。ここへ呼べ。」
・・・・隊長はどうするんだ?
「・・・・というわけだ。頼む。これ以上、桜花の立場を悪くしたくないんだ。協力してはくれんか?」
浮竹隊長の言葉に隊長が口を開こうとしたそのときだ。いきなり麩が開いた。
「・・・・・・剣ちゃん?やちる?一角?弓親?どこー?なんで私・・・・十一番隊に寝てたんだろ?」
桜花!!おまっ!!
見ると、浮竹隊長は驚いた表情。
「おっ・・・・桜花!!お前ここにいたのか!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・あーあ