第3章 幸せが崩壊した時

宿舎に帰ると私はいつもと違う宿舎の様子に気づいた。いつもより人が集まっていて、今日は非番だった人もそうでない人も、みんな何故だか葬式のような顔をして、ざわざわと騒いでいる。

｢ねぇねぇ、何かあったの？｣

｢あっ！！秋月三席！！｣

近くに居た人に話しかけるとその人はより暗い顔をして答えてくれた。

｢・・・・・じっ、実は・・・・・・｣

｢・・・・・えっ・・・・・・｣

私はそこで信じられないことを聞いた。