• テキストサイズ

小さな死神

第3章 幸せが崩壊した時


あのあと、顔がとてつもなく怖くなった重國からの質問が続き、春水からは笑われ、ギンからは励まされ、惣右介からは慰められ、冬獅郎からは自業自得だと言われた。

そして・・・・・散々こってりと重國から稽古をつけてもらった。あれはもう仕置だよー。

「うりゅー、帰るのが遅れちゃったよー。」

ぼろぼろの私。夕日を見ながら、宿舎に帰ろうと一番隊の宿舎の門をくぐると、

「・・・・・あっ!!あんた、三席だったんだな。」

門のところには先日私が助けた(覚えてないけど)っていう人が立っていた。見ると、この人副隊長だったみたい。

「ああ、これか?これは、やっと今日副隊長に就任したんだよ。すげぇだろ?」

「ほえー!じゃあ、海燕とおなじなんだぁー!!すごーい!!」

「だろー!」

と言うと、私の頭をガシガシとした。

「あっ、この間助けてくれてありがとな。俺は、七番隊副隊長、檜佐木修兵っていうんだ。よろしくな。桜花」

「ん!!よろしく!!修兵!!」

「さっそく呼び捨てかよ。まっ、いいがな。一応俺副隊長だぜ?」

「うに?知ってるよー」

というと笑う修兵。

「あれ?七番隊ってことは、要の?」

「げっ!!お前、東仙隊長も呼び捨てかよ。まぁ、あの人は怒らないだろうが。ってか、あの人すげぇよな!!すげぇ尊敬する!!俺、七番隊入ってたよかったよ!!」

「うん!!要はすごいし、優しいし、強いから!!」

「だよなぁー!!あーー!!俺頑張ってあの人の足引っ張んないようにしなきゃだな!!」

「ん!!修兵ふぁいとぉ!」

「おうよ!!・・・・・あっ、ちょっと聞きてぇことがあんだけどよ・・・・・」

「ん?なぁーに?」

「・・・・・・やっぱ、なんでもねぇ!!俺、仕事たくさんあるからじゃあな!!」

そうして走り去る修兵。顔が真っ赤。

「ん!!ばいばーい!」

友達になれてよかったなぁー
/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp