第3章 幸せが崩壊した時
あのあと、顔がとてつもなく怖くなった重國からの質問が続き、春水からは笑われ、ギンからは励まされ、惣右介からは慰められ、冬獅郎からは自業自得だと言われた。
そして・・・・・散々こってりと重國から稽古をつけてもらった。あれはもう仕置だよー。
「うりゅー、帰るのが遅れちゃったよー。」
ぼろぼろの私。夕日を見ながら、宿舎に帰ろうと一番隊の宿舎の門をくぐると、
「・・・・・あっ!!あんた、三席だったんだな。」
門のところには先日私が助けた(覚えてないけど)っていう人が立っていた。見ると、この人副隊長だったみたい。
「ああ、これか?これは、やっと今日副隊長に就任したんだよ。すげぇだろ?」
「ほえー!じゃあ、海燕とおなじなんだぁー!!すごーい!!」
「だろー!」
と言うと、私の頭をガシガシとした。
「あっ、この間助けてくれてありがとな。俺は、七番隊副隊長、檜佐木修兵っていうんだ。よろしくな。桜花」
「ん!!よろしく!!修兵!!」
「さっそく呼び捨てかよ。まっ、いいがな。一応俺副隊長だぜ?」
「うに?知ってるよー」
というと笑う修兵。
「あれ?七番隊ってことは、要の?」
「げっ!!お前、東仙隊長も呼び捨てかよ。まぁ、あの人は怒らないだろうが。ってか、あの人すげぇよな!!すげぇ尊敬する!!俺、七番隊入ってたよかったよ!!」
「うん!!要はすごいし、優しいし、強いから!!」
「だよなぁー!!あーー!!俺頑張ってあの人の足引っ張んないようにしなきゃだな!!」
「ん!!修兵ふぁいとぉ!」
「おうよ!!・・・・・あっ、ちょっと聞きてぇことがあんだけどよ・・・・・」
「ん?なぁーに?」
「・・・・・・やっぱ、なんでもねぇ!!俺、仕事たくさんあるからじゃあな!!」
そうして走り去る修兵。顔が真っ赤。
「ん!!ばいばーい!」
友達になれてよかったなぁー