第2章 私の幸せ
「オラオラ!何こんなところで油売ってんだテメーら!!見せモンじゃねーぞ!!持ち場に戻れコラ!!」
・・・・怒ってるなー。海燕、こういうコソコソっとしたの嫌いだもんね。新入隊員の前だから言わないけど、後で怖いぞー
「副隊長の志波海燕だ!よろしくな!で、こっちがうちの三席の秋月桜花だ!」
海燕がいつもの調子で話しかける。
「・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・どうも」
明らかに戸惑ってるみたい。
「・・・・はあ、どうも?何ンだその挨拶は!?」
あっ・・・・ありゃりゃ。
「ひっ・・・!?」
「副隊長が名乗ってんだぞ!オメーも名乗って
「よろしくお願いします!」
だろうが!名は何だコラ!!」
また海燕の悪い癖が出た。いつもこうなの。
「く・・・朽木ルキア・・・・です」
あー、髪の毛ぐちゃぐちゃ。せっかく綺麗な黒髪なのに。
「ホウ。・・・・・・で?」
「よ・・・よろしくお願いします!!」
「よっし!オッケーだルキア!」
「何がオッケーなの!!」
海燕が一人で喋るから私すっかりのけ者扱いじゃん!!だから、思いっきし足のすねを蹴ってあげた。
「おぐっ!お、桜花、何する・・・」
私は膨れっ面をして、新しく来た新入隊員、朽木ルキアちゃんに
「秋月桜花だよ!よろしくね!ルキア」
と、改めて自己紹介をした。