第3章 幸せが崩壊した時
「起きろーーー!」
「ふえーーー!!」
驚いた。正直かなり驚いた。
「ったく、いつまで寝てんだよ!ほれ、さっさと着替えて・・・・」
「・・・・・海燕」
「・・・・おっ?」
私は海燕に抱きついた。だって・・・・なんか・・・すごく・・・・・・不安だった。とてもとても。・・・・海燕がいなくなっちゃいそうで・・・・。
「・・・・ったく、うちの三席がそんなに甘えん坊じゃ、いけねぇなぁー。」
そう言いながらも、海燕は優しく私の頭を撫でてくれる。
「・・・・・怖い夢でも見たのか?」
頷く私。
「・・・・・もう大丈夫だ。な?」
「・・・・ほんと?」
「ああ。ほんとだ。」
そして私を優しく抱きしめてくれた。