第3章 幸せが崩壊した時
「知り合い?」
「ああ。綺麗で、誰よりも強い人でね。そのくせ、誰よりも優しいんだよ。馬鹿みたいに話しかけてきて、どんなに突っぱねても馬鹿みたいに笑顔でさ。ほんとに・・・・・・馬鹿な人だったよ。」
・・・・・惣右介、すごく哀しそうな顔・・・・
「・・・・・惣右介は、その人が大好きなんだね。」
その言葉に少し驚いたようだった。
「・・・・・・そう・・・・・だね。私はあいつのことが好きだったようだ。」
もう少し早く気づいとけばな、と惣右介は呟いた。
「・・・・・・彼女の髪は君よりも濃い青色だったんだよ。上から下まで青。髪の色も瞳の色も名前も・・・・・斬魄刀も。そういえば桜花くんの斬魄刀は、どんな斬魄刀なんだい?」
「ん?私のはねー、たくさん武器が出てきて、相手を攻撃するの。でもね、まだ実践につかったことはないの!!」
「・・・・・・そうか・・・・・。じゃあ、私の斬魄刀の能力も見せてあげるよ。『統べろ、鏡花水月』」
すると部屋の中から一変し、辺りはとても綺麗な景色になった。
「わぁーー!!すごいすごいすごーーい!!惣右介は、魔法使いなの?」
「くすっ。・・・・同じことを言うんだね。」
「ん?同じこと?」
「なんでもないよ。僕の斬魄刀、鏡花水月は、流水系の斬魄刀で霧と水流の乱反射で敵を攪乱して同士討ちさせるものなんだ。」
「ほえーー!!すごーーい!!ねね、すごいね!!ギン、要!!」
「せやねぇー。この間副隊長さんたちに見せたのよりも綺麗やなー」
「そうなの?じゃあ惣右介、それよりもせいちょーしたんだね!!」
「・・・・・そうだね。ありがとう。」
惣右介がまた私を優しく撫でてくれた。