第3章 幸せが崩壊した時
「藍染隊長。邪魔をしているよ。」
部屋の奥のほうには白い袴を着た人が居た。
なんで隊長の中に私が呼ばれたんだろう?
「桜花くん、こちら七番隊の東仙要隊長だ。要、こっちは秋月桜花くん。十三番隊三席だ。」
「ありゃ?誰かと思ったら、要かぁー!久しぶりー!」
要に抱きつく。
「あぁ、桜花か。久々だね。相変わらず元気そうでなによりだよ。」
要が私に笑顔で話しかける。要は盲目で目が見えないみたいなの。でも、目が見えないのに隊長なんだよ?すごいの!!
「・・・・・・要とも知り合いだったんだね」
「うん!!あっ!会わせたい人って要とギンだったの?」
「そうだね。僕が1番信用してる2人だから、君に紹介したかったんだよ。」
惣右介が哀しそうに微笑んだ。
「いいんです?この子にそんなこと言うて。」
ギンが聞いた。
「ああ。」
何の話か分かんなかったけど、やっぱり惣右介はなぜだか哀しそうだ。
「惣右介?どうしたの?なんでそんなに哀しそうなの?」
私はそんな惣右介が見てられなくなって、思わずそう聞いた。
「・・・・・・なんでもないよ。」
惣右介は、私の頭を撫でてくれた。けど、その顔は、今にも泣きそうな・・・・・そんな表情だった。