第3章 幸せが崩壊した時
「くすっ。美味しかったかい?たくさん食べたね。」
「うん!!ありがと!」
私は満足した声で応えた。
「んー、桜花くん。少しついて来てくれるかい?君に紹介したい人達がいるんだよ。」
「うん!!行くー!!」
私は惣右介に手を引かれて5番隊宿舎に行った。
「わぁー、藍染隊長。えらいかわええこ連れてはんなるなぁー」
門をくぐると、
「あーー!!ギンだぁー!!久しぶり!!」
そこにいたのは、三番隊隊長の市丸ギンだった。
「あれ?イヅルは?」
私が言ってるのは、ギンの副隊長の吉良イヅル。とっても真面目なの!
「イヅルは、留守番。今日は藍染隊長から用があるっていわれたんよお。だから、僕一人。」
私の頬を撫でながら、ギンは言う。
「なんだ、二人は知り合いか。ちょうどよかった。」
・・・・あれ?今、惣右介、怖い顔してなかった・・・・?気のせい?
「じゃあ、部屋に行こうか。」
いつもと変わらぬ笑顔に私はほっとして、
「うん!!ギンも?」
と聞いた。
「ああ。ギンもだ。」
私の手を取りながら、惣右介は言った。