第3章 幸せが崩壊した時
☆☆~桜花side~☆☆
・・・・・・あいぜん?・・・・・あいぜんってあの?・・・・・・
「桜花?どうかしたのかい?」
十四郎が私の顔をのぞき込んで言う。
「・・・・あー、隊長。こいつ、藍染隊長苦手らしいんすよ。」
海燕がしどろもどろに言った。
「へぇー、桜花に苦手な奴とか居たんだな。しかし、その相手が藍染とは、不思議だな。どうして苦手なんだい?」
「・・・・・分かんない。」
分かんないけど・・・・・あの人を見るとなんか落ち着かない。苦手っていう感じじゃなくて・・・・なんかもっとこう・・・・・。
「んー、あいついい奴だぞ?誰にでも優しいしな。あいつ桜花に興味を持ってるようだから、桜花から歩んでやったらいいよ。な?」
十四郎が笑顔で言う。
むー!!そんな笑顔で言われたら、嫌っていえないじゃん!!
「・・・・頑張る!!」
「よし!桜花はいい子だ」
優しく頭を撫でてくれる十四郎。
そのとき、私は外に誰かがいるような気がした。