第3章 幸せが崩壊した時
もぐもぐもぐ。
「美味しいかい?桜花」
十四郎が聞く。
「ふん!おひひぃよ!!」
あー、ボロボロ落としてやがる。
「桜花、口に入れたまま喋るな!」
俺がそう言うと、桜花は慌てて
ゴクン
と飲み込み、
「美味しいよ!十四郎!」
と笑顔でいう。
「桜花!!浮竹隊長だろ!!・・・すんません。」
「あはは!!構わないよ。いつものことじゃないか。そうしてると海燕、父親になったみたいだぞ。」
笑う十四郎。
「ゲハはは!!いいねぇ。海燕たちの娘が桜花かぁー。じゃあ、俺はおじさまかなぁー」
既に酔っ払っている仙太郎。
「馬鹿ねえー、こんな猿みたいなおじさんとかありえないでしょー。じゃあ、私はお姉さんかなぁー」
清音、お前もかよ。
「あっ、隊長。そういえばこれ、貰い物っていってましたよね?誰です?」
思い出したように聞いた。
「藍染からだよ。桜花に渡してくれと頼まれたんだ。」
・・・・・・おー。・・・・・藍染隊長、本気だよ。