第3章 幸せが崩壊した時
☆☆~海燕side~☆☆
「あー!!ようやく一段落ついたな。」
こりすぎた腰をのばしながら、時計を見ると、予定より早く終わったことが分かった。
「さて、桜花のほうはどうなったかな?」
ふと、ふすまのほうに目をやると、
「海燕、すまないね。」
「隊長!!体調は大丈夫なんですか?」
そこには、いつもは床に伏せてばかりの浮竹隊長が立っていた。
「今日は気分がよくてね。桜花にも同じことを言われたよ。」
「そうですか。それはよかった。」
最近はあまり体調が優れなかったようだったので、ほっとした。
「海燕、お仕事終わった?」
桜花が隊長の後ろから顔を出す。
「ああ。その様子だと桜花も終わったみたいだな。」
「うん!!じゃあ、これ食べよ。」
そういう桜花の手には、危なかしそうに茶が5つと菓子がのったお盆があった。
「おっ!!いいな。」
「だろう?貰い物でな。有名な菓子店だそうだ。」
「そうなんですか。・・・・・で?いつまで出てこないつもりなんだ?清音、仙太郎」
「わー!美味しそう!食べる」
「おっ!!隊長!!酒も飲みましょうよ!!」
こいつらは、影で隊長に危険がないか見張ってるとかいってるストーカー共。どんなときでも隊長のそばから離れない。
「桜花!お前も飲も・・・・・」
「桜花はまだ未年生だ!!」
こいつら、勤務中ってこと忘れてやがるな