• テキストサイズ

小さな死神

第3章 幸せが崩壊した時


☆☆~海燕side~☆☆

「じゃあ、ちゃんと仕事しろよ。」

桜花の宿舎前で俺は言った。まぁ、コイツの場合、乱菊のようにサボったりはしないだろうがな。

「うん!!海燕もお仕事頑張ってね!」

ふー、やれやれ、溜まっている仕事を処理しないとなー。

部屋に入ると、俺の机の上には山積みの書類の束。

「・・・・・はぁ~」

ため息1つつき、仕事に取りかかった。


「・・・・・・・ふう。やっぱり、昨日の件についての書類が多いなー。あー、こっちもだ。・・・・ん?・・・・・これは・・・・」

それは、桜花に対して5番隊からの勧誘の書類だった。

「おー、藍染隊長、桜花のことを気に入ったのか?だけど、当の本人が藍染隊長のことにがてとしてんだもんなー。あんないい人を、珍しーなー。まぁ、藍染隊長には悪いけど、お断りしておくか。」

と、その要領で、四番隊、十一番隊の誘いを断る。

「人気だなー。桜花のやつ。」

まぁ、渡す気はさらさらないがな。と思ってると、昨日のあいつとの会話を思い出して、思わずわらってしまった。

俺が桜花を恋愛対象として見てる?馬鹿いうな。相手は年端もいかないガキだぞ。

/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp