第3章 幸せが崩壊した時
☆☆~海燕side~☆☆
「じゃあ、ちゃんと仕事しろよ。」
桜花の宿舎前で俺は言った。まぁ、コイツの場合、乱菊のようにサボったりはしないだろうがな。
「うん!!海燕もお仕事頑張ってね!」
ふー、やれやれ、溜まっている仕事を処理しないとなー。
部屋に入ると、俺の机の上には山積みの書類の束。
「・・・・・はぁ~」
ため息1つつき、仕事に取りかかった。
「・・・・・・・ふう。やっぱり、昨日の件についての書類が多いなー。あー、こっちもだ。・・・・ん?・・・・・これは・・・・」
それは、桜花に対して5番隊からの勧誘の書類だった。
「おー、藍染隊長、桜花のことを気に入ったのか?だけど、当の本人が藍染隊長のことにがてとしてんだもんなー。あんないい人を、珍しーなー。まぁ、藍染隊長には悪いけど、お断りしておくか。」
と、その要領で、四番隊、十一番隊の誘いを断る。
「人気だなー。桜花のやつ。」
まぁ、渡す気はさらさらないがな。と思ってると、昨日のあいつとの会話を思い出して、思わずわらってしまった。
俺が桜花を恋愛対象として見てる?馬鹿いうな。相手は年端もいかないガキだぞ。