第3章 幸せが崩壊した時
☆☆~海燕side~☆☆
あれから三時間後、やっと桜花が目を覚ました。そして、今から俺の家に向かってる。
「・・・・・・海燕?どおしたの?」
桜花が更木隊長が置いていった金平糖を口にしながら言った。
「・・・・・へ?ああ、すまん、どうした?」
「ぼーっとしてるよ?傷が・・・・・痛むの?」
哀しそうな顔をする桜花。俺は慌てて
「ちげぇよ。俺は護廷十三隊、十三番隊副隊長の志波海燕だぜ?こんくらいの傷なーんてことねぇよ。」
と、桜花の頭をわしわしとする。すると、ほっとしたように
「そっか!!」
と笑う桜花。
・・・・・・・くそっ。心臓がおかしい。さっきからばくばくいってる。やはり、怪我の調子が良くないみたいだな。
「ほれ、早く行くぞ!飯が冷めちまう。」
俺は桜花の手を引き、急いで家へと向かった。