第13章 蒼き者の過去
それから私は惣右介と話しながら、いつもの餡蜜屋さんへと向かう。
「いらっしゃいませ。」
そしていつもの定位置へ。
そこで曳舟元十二番隊長が実は王族直属の零番隊へと言ったのだと知った。
「空でも知らなかったのか?」
「うん。重國仕事私に回さないもん。
雑用しとる暇あったら剣を磨けって。」
「で、磨くこともせず餡蜜ばっかりを食べていると言うわけだ。」
「ち、違いますー!今日はたまたまですー!」
「おや?昨日も一昨日も食べた気がするんだけど」
「…………………きのせいだよきっと」