第13章 蒼き者の過去
「おいおい空。見てたぜ、お前総隊長の話の途中藍染副隊長を口説いたりしちゃダメじゃないか。」
羅武がそんなことを言い出した。
「残念。惣右介は私なんかに口説かれてもついてこないのだ。私は無駄なことはしないもーん。」
「へぇ。じゃ、俺を口説いたりしちゃくれないのかい?」
「羅武を口説いたりしちゃ7番隊の女性隊員に怒られるからしなーい」
「いやいや。羅武なんかより藍染副隊長の方がファン多いと思うよ」
楼十郎が笑う。
「………………惣右介ってモテるの!?」
「さあ。」
平然とした顔の惣右介。
「モテるで。むかつくくらいな。こいつの宿舎行ってみ。手紙の束だらけや。」
にやにやとする真子。
「へー。これはいいこと聞いた。真子は?」
「こいつがもてるわけないない。拳西のやつも結構モテるよな?この間手紙の束5、6あったし」
「なっ!?」
なぜ知ってるとばかりに慌てる拳西。
「あー、拳西モテそう。」
「モテねぇよ」
「この間、多分その手紙の束のなかの1つ書いた子がすごく拳西の好きなところあげてたよ」
「それまじか。すげぇ爆笑なんだけど」
羅武が腹を抱えて笑い出す。
「はいはい。そこまで。みなさんもう終わりです。解散ですよ。」
烈がにこりと少し威圧を帯びた顔で言った。