第13章 蒼き者の過去
集会場の扉が開き、夜一が喜助を前へと押し出す。中のみんなは重國のいうとおりに並んで待っていたみたい。
「へ?えっと、ボク1番最後っスか?遅くなっちゃってスイマセン。それから初めまして。」
喜助の言葉にちらほらなにかいう人たちはいたけど、基本的反応なし。
「えーーーっと…入っても…いいんスかね?」
「へこへこするな!」
と後ろからの蹴りをいれる夜一。
「そうだよ!喜助はもう隊長なんだから!こんなへんな空気お得意の発明でぶちこわしちゃえ!!」
「おい、空。ぶちこわしちゃってんのはお前のその言葉だよ。」
拳西のツッコミが入るが私は頂けない。口を尖らせて拳西を見る。
「お主は何故十二番隊長より前へと出るのじゃ」
「重國ごめんなさい!」
私の勝手な行動に少しお怒りの重國は、夜一の蹴りに復活した喜助の腰を思いっきり杖で突いた。
「お主も早うはいらんか!」
「痛い!」
「皆揃っとるようじゃの。それではこれより新任の儀を執り行う。」