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小さな死神

第2章 私の幸せ


「おい!!あの虚は・・・・・」

げっ!!更木隊長たちが来た!!こっ、こいつどうしよう。

「・・・・・なに・・してるんすか?・・」

斑目が頬を引きつらせながら言う。

ちっ、違う!!そんな目でみんな!!!

「あっ、剣ちゃんたちだ!」

大きくなった桜花が俺から離れ、一番近くにいた斑目に抱きついた。

「のあっ!!なっ、なんなんだよ!!あんた!!」

斑目は真っ赤だ。茹でたこかよ。

・・・・・・ん?なぜ俺は今イラッとした?

「一角ー!!褒めて褒めて!!私頑張ったよ!!」

「は?なっ、なんで俺がお前を褒めなきゃいけねぇんだよ!!ってか、離れろーー!」

桜花は、不満そうに一角から離れ、今度は更木隊長に抱きついた。

「一角のばかー!!剣ちゃんは、褒めてくれるよね?」

少し困惑した表情を見せた更木隊長だが、ポンポンと頭を撫でた。

「えへへー。ふにーー!」

気持ちよさそうにする桜花。


「・・・・・お前、桜花か?」

更木隊長が聞く。

「う?もちろんだよ!!」

「はぁ?・・・・はぁぁぁぁーー??」

斑目の声があたりに響いた。

そりゃ、驚くよな。

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