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小さな死神

第12章 連れ攫われた青い花


「……………おい、桜花?」

「ひゃっ!?」

耳元で囁くとビクッとさせる桜花。………こいつ、緊張しすぎじゃねぇか?

「……………初めてが俺で悪かったな。やっぱリスクはあるがちゃんとはな………」
「嫌じゃないもん!!大丈夫!!」

…………いやお前な。そういう顔で言われるともう本当に止まれないんだが………

「…………はぁ」
「っ!?!?」

取り敢えず小さな未発達(なのか?)の胸を揉む。小さいながらも敏感に反応する桜花。

「……………破面と呼ばれる奴らにも俺らと同様に隊長格というものが存在する。俺を喰った虚もそうだが、こいつはその中でも下だ。そいつらはまとめて十刃という。十刃には会ったか?」

「…………うんっ。きもちい………よ」

……………まさか桜花の口からそんな言葉がでるとは…………一瞬頭が真っ白になったが、これはイエスということだろう。

「十刃は滅多に宮殿から出ることは無い。だが、愛染隊長………いや、藍染惣右介が特別に与える任務でたまに十刃が現世に行くことがあるんだ。」

耳元でそう囁いた後、胸をいじるのを止め、今度は下をいじりはじめる。

「この任務を一番多く受けるのがウルキオラと言われる4の番号を受けている十刃だ。こいつは沈着冷静で頭も切れ、藍染惣右介の信頼も厚い。気をつけろよ。」

どうやら1度桜花はイってしまったようだ。びくんと体が反応した。

「……………かい……えん………」

そこで喘いでいただけの桜花が俺の名前を呼ぶ。

「…………キスしてよ………」

……………。俺は言われるがままその唇に口を落とした。

「………海燕。ぎゅーってしてよ。」

俺は言われるがままにその小さな身体を抱きしめた。

「……………海燕は十刃と隊長格が戦って、勝てると思う?」

桜花が囁く。俺は少し迷って否と答えた。

「………私もそう思う。もっと情報を頂戴。…………とその前に海燕………あたってる…………」

…………仕方ねぇだろ!?男なんだから!

バツが悪そうに桜花から身を引いたのだが、桜花はそんな俺を見てニッコリとした。

「海燕、ほら。続き………しよ?」

つくづく俺は桜花には敵わないと思った。


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