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小さな死神
第12章 連れ攫われた青い花
そしてお前がやって来た。愛染隊長の言う通りに。久々に見た桜花は、蒼井空そのものだったが、笑顔や仕草は俺の知っている桜花そのままだった。
目の前で笑顔で微笑む桜花と喋っていると、昔に戻ったかのようだ。だがいつまでもそれにしがみつく気は無い。
俺は桜花が餡蜜を食べ終わったのを見て、手をつかみ引き寄せた。
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