第12章 連れ攫われた青い花
目を開けると豪華な模様の天井がいっぱいに広がった。
「・・・・・・あ、惣右介んちにきてるんだっけ?」
「そうだね。おはよう。よく眠れたかい?」
「とっても寝れたよ。私あの後寝ちゃったんだね。でも、なんで私惣右介とベット一緒なの??というか、なんで裸?」
私の隣でにこにこと笑っている惣右介。
「手違いで他に部屋が空いてなくてね。私のベットが広いから連れてきたんだよ。それと私は裸で寝る習慣でね。空のときもそうだったじゃないか。」
「ありゃ。私床でも良かったのに。」
「そんなわけにはいかないよ。君は大事な仲間なんだから。」
「そう言えばそうだったね。惣右介、昔っから全部脱いで寝てた寝てた。真子とよく寒くないねって話したもん。」
「こっちの方が暖かいからいいんだよ。それより桜花、もう起きるのかい?」
「うーん。どうしよっか・・・・・・わっ!?」
いきなり腕がガバッとおおいかぶさったかと思えば、気づいたら惣右介の腕の中にいた。
「それなら、まだ寝てようか。」
「なんで聞いたの・・・・・・ってもう寝てるし。」
惣右介はスヤスヤと寝息をたてて、夢の世界にいってしまっていた、