第12章 連れ攫われた青い花
「さらに、これは呟いている奴らがこれの視界に入らない限り話せないような術がかけられてるんだヨ。まったくめんどくさいことをしてくれる。」
「なるほど。では、みなさん、今名前を呼ばれた皆さんはここに密集してくださいな。」
言われたとおり密集すると、隊員は口をぱくぱくとし始めて、
「・・・・・・やっほー桜花だよ!」
と桜花さんの声で話始める。少々気味は悪いが。
「みんなごめんね。心配かけちゃったよね。特に心配してそう&一番無茶しそうな人達にこのメッセージを残してます!!私のことは心配しないで!大丈夫だから!惣右介との取引が終わったらすぐ帰ってくるし。それまで尸魂界の人達、特に重國辺りに上手く言っといてね。じゃあ、そろそろ話すことも無くなったし終わるね!あ!真子ー嘘ついちゃってごめんね!じゃあばいばーい!」
そこまで言うと、糸が切れたように倒れる隊員。
「・・・・・・・・・・」
周りを見るとみんな呆然とした顔。
・・・・当たり前か。みんな何か別れの言葉みたいなのを想像してたのだから。呆気にとられているのと、ほっとしたので頭が動かないのだろう。
「・・・・・・・ネム、こいつは牢にでも入れておけ。」
「牢?」
「こいつは藍染惣右介の手先だヨ。現世に送った部下の中の一人に私の改造を受けたやつをいれておいてネ。そいつの身体はバラバラになったが、そいつの身体に入れていたものはうまく機能してたのだヨ。君らに話す前に藍染惣右介との会話はバッチリ盗聴済みなんだヨ。」
涅さんはにやりと笑った。