第12章 連れ攫われた青い花
「・・・・・・さて、あなたはどう思います?平子さん」
現世にいる死神たちがそれぞれちり、井上さんの家には黒崎さんたちしかいなくなった。そこで私は外の木の上に隠れている、平子さんたちに尋ねた。
「惣右介の策略やな。桜花は、完璧に虚をコントロールできとった。暴走はありえへん。」
「となると・・・・やっぱり藍染さんの目的は達成されたということになりますね。」
「・・・・・・・・せやな」
そう呟く平子さんの顔は暗い。先ほど黒崎さんに言ったが藍染さんが桜花さんに酷い傷を負わせることはないだろう。だが・・・・・
「・・・・あいつは・・・・桜花を手に入れるためなら・・・・・桜花の心を壊すこともためらわへんやろうな」
そう。尸魂界という後ろ盾をなくした今、桜花さんはまさに囚われの身というわけだ。