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小さな死神

第12章 連れ攫われた青い花


☆☆~喜助side~☆☆

ここは、地下の学習部屋。またの名を修行部屋ともいう。そこで、なぜだか茶渡さんと阿散井さんの修行をみている。

「てっさいさん。あたし少し小腹が空きましたー。何かありませんかねー」

「おや?少々お待ちください。確かきな粉餅が残っていたような・・・・」

プルルルルルル

そこで電話が鳴った。少しうんざりしながら電話をとる。

「はぁ。こちら浦原商店でございま・・・・」

「おい喜助!!」

電話の相手は平子さんだった。やけに慌てた声をしている。

「どうかなさいましたか?」

「・・・・・・桜花そっちに来とらんか?」

桜花さん?桜花さんの居場所なんてあなたが知っているはずじゃ・・・・・・!!!!!!!!!!もしかして・・・・・・

「・・・・桜花さんがいないのですか?」

「・・・・・・すまん。」

「いつからいないのでしょう?」

「・・・・・・朝に喜助のところに行くと言って・・・・・」

時計を見る。午後4時。

「・・・・・・今ハッチ以外の全員で桜花を探しとる。だけど・・・・・・」

「霊圧の痕跡すら見つからないのですね。分かりました。こちらでも探してみます。では。」

・・・・・・しまった。恐れてたことがおこったかもされない。

だが、気に入らない。桜花さんを仲間に引き入れるのは、崩玉が完全に目覚める12月のはず。彼のことだから、完璧な勢力で桜花さんを迎え入れるはず。だが、早すぎる。・・・・・・・・まさか・・・・・・

「浦原さん!!!!すみません!!ちょっと来てください!!」

そこで私の思考は中断された。いきなり入ってきた井上さんが私と阿散井さんと茶渡さんを連れて走り出す。

「どうかしたんすか?すみません。今それどころじゃなくて。用件なら・・・・」

「桜花ちゃんが・・・・・・桜花ちゃんが大変なんです!!!!」

彼女は泣きそうな声で言った。
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