第12章 連れ攫われた青い花
「勝手に虚化解くな言うてんやろ!!ハゲ!!」
私の番、というか準備体操が終わって、今度は本格的な特訓が始まった。一護の相手は、ひよりだ。
「あの二人なんだか仲いいよねー」
私はハチや真子とお茶を飲みながらまったりとしながら、それを見ていた。
「そうデスね。そう言えば、桜花さんは修行しなくていいのデスか?」
ふと思い出したようにハチがいう。
「んー。なんかね、私は冬の戦争には参加するなって言われちゃって。修行したいのはやまやまなんだけどね、してると怒られちゃうの。ねー真子ー。」
私は、隣にいる真子に恨めしそうな目を向ける。
「......しょーがないやろ。惣右介の目的の一部には、お前が入っておるんや。下手に参加させてしまうと、いらんことになって困るやろ。」
「なんで私がその目的の一部?にはいってるの?私そんな特別な能力持ってるわけじゃないし。だから大丈夫...」
「じゃないから言ってんのや。いい加減聞き入れろや。」
何回目のやり取りだろうと溜息をつく真子。
「ほら、桜花さん。お茶菓子デス。」
「あ!!美味しそー!!」
そして、この言い合いを止めるこの動作も何回目だろうか。