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小さな死神

第12章 連れ攫われた青い花


空座町奇襲後、惣右介の目的が王鍵だと分かり、それぞれその対決に向け力をつけているとき、私は一護の特訓に付き合っていた。

「くっそっ!!」

私は飛びかかってくる一護をひらりと転ばしていく。

「ほらほらー全然腰がはいってないよ」

「くっそ!!」

一護はその体勢から私に足蹴りをしていく。

おっ!いいかんじ!だけど・・・

「まっだまだー!!」

私も足蹴りでかえし、不意をくらった一護に私は、

「とう!!」

とお腹を頭で攻撃した。

「ぐわっ!!」

「まだまだ修行が足りないねー」

と、一護のお腹の上でニヤニヤする私。心なしかさすがの一護もそれに怒っているようで顔が真っ赤だ。

「お、おおおおお桜花!!!!お、お前ななななななななにをして・・・」

怒りで滑舌が悪くなってる。

「悔しかったら、修行してわたしより強くなるのですよ」

そんなふうになる一護が珍しくて、面白かったのでさらにニヤニヤする私。すると、

「桜花ぁ!?なにしとんねん!!」
「桜花さん!?なにしてるんですか!!」

といきなり喜助と真子が飛び出して、私を引きはがす。

「一護ぉ!お前なに自分だけええ思いしとんねん!!」
「黒崎さん!あなたという人は!そんな人だなんて思いませんでしたよ!!」

「なんで俺に言うんだよ!!!」

なにやら楽しそうな様子の3人。

............ぐー

その雰囲気は私のお腹の音が水を差した。

「お・・お腹減った.......てっさいーーーー!!」

てっさいに抱きつく私。

「「「おいこら!!!」」」




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