• テキストサイズ

小さな死神

第11章 遅い気づきと奇襲


「...あーあ。もっと話をききたかったのに。」

「...桜花」

私が少しがっかりしていると、たつきが恐る恐る声をかけてきた。

「あ!!たつき、大丈夫?痛いところない?」

「......はぁ。なるほどね。これがあんたたちの秘密なのね。」

秘密?

「...一護と織姫。」

...あー!!

「ほんっと、もう。こりゃ話してくれない訳だよ。私の力じゃ無理だわ。...あの子を守るのは私だって思ってたのにさ...笑っちゃうよ」

俯くたつき。

「......織姫は...多分そういうんじゃないと思うよ。たつきに話さなかったのは、話す必要がないって思ったからだと思う。」

「...私に話しても無駄ってこと...」

「違う違う。そういうことじゃなくて、何があっても絶対にたつきの隣に戻ってくるからってことだよ。あと、心配かけたくなかったってことと、織姫自身強くなりたかったんじゃないかな。たつきを守れるように。」

「......そっか。そうだよ。あの子はそんな子だね。」

「そそそ。でも、それじゃたつきは納得しないよね。明日話してみたら?今日合ったことも話してさ。そしたら、胸のわだかまりもスッキリだよ!!」

ねって笑いかけると、たつきも笑い返してくれた。うん!私が好きな顔になった!!
/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp