第11章 遅い気づきと奇襲
☆☆~桜花side~☆☆
危機一髪だった。
「......桜花...?」
たつきが私のことを見て呟く。
やっぱり見えてたんだ。
「うん。怪我ない?」
「う、うん。だけど、あんたその姿......」
「ちょっと待っててね。こいつら倒してからじゃないと。」
途端に心配そうにするたつきに私は大丈夫と笑いかけた。
「舐められたもんだな。お前みたいな小娘が俺に敵うと思っているのかい?」
「思ってるよ。破面って女の人もいたんだね。初めてみたよ。」
「破面No.17ルエラ・ウィッチだ。お前みたいな小娘に当たっちまうなんざ大ハズレだな。」
「秋月桜花だよ。そうだね。」
私は瞬歩で後ろに回った。そして、相手をまっぷたつにした。
「大ハズレだよ。私の友達になんてことすんの。」