第11章 遅い気づきと奇襲
はっはっはっ..........
そいつは家に大きな穴を開け、私を追いかけ回し始めた。
「ケケケケケケケ!!お嬢ちゃん鬼ごっこかい?逃げな逃げな!!命をかけた鬼ごっこだ!!」
楽しそうに笑いながらおいかけてくる。
「...あっ!!」
私は躓く。にっこりとするそいつ。
「あはは。ちょうどよかった。あきてきた頃なんだよね。じゃあ、」
そして、そいつは手を私に向けた。
「ばいばーい」
死んだと思い、恐怖でつい目を閉じる。
だが、しばらくしても何も衝撃がこない。おそるおそる目を開けると私はその光景に唖然とするのだった。