• テキストサイズ

小さな死神

第11章 遅い気づきと奇襲


私が外に出るのと同時に、強い霊圧を感じた。

「桜花!!これってまさか...」

冬獅郎が死神の姿になって私を見る。

「破面だよ。...冬獅郎気をつけてね」

「...ああ。桜花もな」

私は頷いて、まずは近くに死神がいないたつきのところへと向かった。

思ったとおりバラバラになり始めた、7つの霊圧。それぞれ冬獅郎たちのところに2つ。喜助たちのところに1つ。一角たちの近くに1つ。チャドのところに1つ。そして、たつきのところに2つ。それも7つのなかで一番強い霊圧がいる。

早めに気づいてよかった。あっちよりこっちの方が距離がある。でも、急がなきゃ。

どーん!!!

空気のぶれが感じられ、肌がチクチクする。誰かが早くも破面との戦いを始めたらしい。

「...みんな頑張って...お願いだから...死なないで。」

私の呟きは虚しく消えていった。
/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp