第11章 遅い気づきと奇襲
「...もぐもぐ...もぐもぐ...」
「ど、どう・・・かな?」
織姫が不安そうにわたし達を見つめる。
「ぷはー!!美味しかったわー!!」
「美味しかったー!!織姫料理上手だね。」
乱菊と同時に言う。その言葉に織姫は嬉しそうにし、先程買ってきたアイスを取り出した。
「はい、乱菊さん。クッキー&バニラ。桜花ちゃんは、キャラメル&ナッツでいいかな?」
「わーい!!ありがとー!!」
おいしー!!
「こっちも美味しいわよ。ほれ、桜花。」
乱菊が、私に自分のカップを渡す。
「わー・・・・」
...この霊圧は...
「?どうかしたの?桜花」
私は乱菊の問いには答えずに、自分のアイスを急いで食べ終わる。
「乱菊、来たよ」
「来た?来たってまさか・・・」
乱菊はあいつらの霊圧を感じたことがないから、気づいていない。
「私ちょっと出てくる。乱菊、織姫よろしくね」
私は死神になって、窓から外に出た。