第11章 遅い気づきと奇襲
そして、その帰り道。私は真子と一緒に並んで歩いている。
「それでどうしたの?何か困ったことでもあったの?」
私が真子に聞く。
「いやー、実はな、一護のこ...」
「あ、ごめん。私じゃ何も出来ない。」
真子が最後まで言い終わる前に私は断った。
「なんでや!?」
「それは一護が決めることだからね。無理やり入らせることは簡単だけど、それは真子たちもよいとは思ってないんでしょ?」
「んー、まぁな。ひよりは違うかもやけど。だが、この力は尸魂界のやつらとは相容れんものや。この力は制御を学べへんと自分まで壊してしまう。悠長に待ってはおれへん。...惣右介のこともある。」
「待とう。これは焦って解決できるものじゃない。一護には自分の力について考える必要がある。私達はその日のために力をつけとこ。」
私がそう言うと、
「せやな。でも、俺は勧誘は続けるつもりや。」
とにやにやしながら言う真子だった。