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小さな死神

第11章 遅い気づきと奇襲


☆☆~ウルキオラside~☆☆

俺はヤミーと一緒に藍染様の元へ戻ると、藍染様はさっそく任務の報告が聞きたいようだった。

俺が今回の成果を見せるために目を取り出し潰すと、先ほどの映像が流れ始めた。

「......ほう。面白い能力を持っているな」

不思議な能力を持つ女に興味を示され、そして秋月桜花が出てきた時ふと笑みをこぼされた。だが、ヤミーが彼女に攻撃するのを見た途端に雰囲気が変わられた。

「...私が君を現世に送る前に言った言いつけを忘れたようだね。ヤミー。」

押し付けられるような霊圧。流石のヤミーも顔が真っ青だ。

「も、もうしねぇよ。藍染サマ。」

「・・・・次はないからね。」

「おーおー怖い怖い。空ちゃんのことになると怖いわー藍染様は。」

「大事な被検体だからね。さて、続きを見ようか。」

藍染様はあの女に執着していらっしゃる。確かにあの女の力はまだまだ未知だ。本気を出せば、俺より......いや他の十刃誰であっても敵わないだろう。だが、そこまで執着される理由がわからない。

「......ウルキオラ、君がいながら任務が完璧じゃないね。」

藍染様が冷ややかな声でおっしゃった。ヤミーにかけられたあの圧力が俺にかかってくる。

「申し訳ありませんでした。今回は、黒崎一護の観察が最優先だと思いましたので。それにまだ強引にことを進める時期ではないように思いました。」

「そうか。まぁ、あの状況じゃ仕方がないか。次は一人で行ってもらおう。出来るね?」

「はい。次は必ず。」

深々とお辞儀をする。

「......もうすぐだ。もうすぐ君に会えるな。空。今度は離さない。」

微笑みながら呟く藍染様。俺はその微笑みにゾッとした。
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