第11章 遅い気づきと奇襲
「桜花さんが学校に来ていない?」
放課後、俺は桜花が下宿している下駄帽子のうちを訪れた。俺が桜花が学校に来ないわけを聞こうとしたが、下駄帽子も知らないようだ。
「・・・・ここには帰ってきてんだよな。」
「・・・・・・まぁ。昨日、着替えを取りに帰ってこられましたよフッ」
意味ありげに笑みを浮かべる下駄帽子。
「はぁ!?」
フッじゃねぇよ!!フッじゃ!!
「ま、まさか桜花・・・・・・」
俺の頭の中で思い浮かんだのは、誰かも分からない男に押し倒されている桜花だった。
「ふっふっふっ。桜花さんも大人になったということですかね~」
・・・・・・嘘だろ!!どこのどいつだ!!悪い虫がつかないようにしてたのに!!
ぶっ殺してやる!!