第10章 新たな新入生と新たな戦い
「・・・・・・・私の斬魄刀」
そういえば気づかなかったけど、そういえば私・・・・・・・
『自分の斬魄刀の能力もさらには名前さえも知らない・・・・・じゃろ?』
「・・・・違うよ。ちゃんと知ってる。私の斬魄刀の能力は武器がたくさん出てきて・・・・」
『くすくす。それは志波海燕が言ったんじゃろ?お前さんが実際に見てたわけじゃない。志波海燕はお前が自分の斬魄刀の名前や能力を知らないことを知っておった。だからこそ、それを敢えて隠そうとした。』
「・・え?」
『あやつは馬鹿ではない。お前が只者でないことくらい分かっておったさ。だが、あやつはそれを上官には知らせなかった。知らせたら、お前さんが否応なく処刑されることを分かっておったからじゃ。だからこそ、誰の元でもなく自分のすぐ手元に置いておった。じゃから、藍染惣右介がお前と接触することはなかった。』
「・・・・・・海燕が・・・・・」
『だからこそ、志波海燕の死後、お前さんの居場所は尸魂界には無くなってしまった。お前さんの大切なものがひとつなくなってしまったというわけじゃ。そして更に、お前さんの大切なものがあいつによって・・・・・・・・』
《そこまでだ。》
「・・・・え??」