第10章 新たな新入生と新たな戦い
『やっとご登場かい?』
「えっ?え?誰??」
いきなり現れた金髪の男の人。女の人のような顔立ちに、きりっとした緑色の目。すらっとした足に高い身長。こんな人、尸魂界にもいなかった。なのに・・・・・・なんでだろ?私、この人を知ってる?
《・・・・・・・・・・・・》
『ほら、自己紹介しなよ。桜花、こちらはね、お前さんの力を封じた張本人、お前の斬魄刀様だよ!!』
《・・・・・・・・・・・・》
「私の・・・・・・・・・・・・?」
『そうさ!!お前さんの力を封じ、さらには大切な記憶までも取り上げた、悪い奴だよ。なぁ。何か言ったらどうだい?』
《・・・・・・・・・・・・・》
『さぁ、桜花。こいつを殺すんだ。そうしたら、わらわたちは自由だ。望みだって叶う。お前さんはあの藍染惣右介を助けることだって・・・・』
《っ!!黙れ!!!貴様こそ今ここで殺してやるわ!!》
そして、斬りかかる金髪のひと。
『くすくす。殺れるものなら殺ってみるがいいさ!一介の斬魄刀ごときが!!』
それを受け流しつつ、私と同じ顔の人は頭にかけていたお面をちゃんと被った。すると、その人の霊圧が虚のものとはっきりとわかるようになり、その霊圧は更に大きいものとなっていく。
そして、金髪の男の人が地面に伏すこととなる。