第10章 新たな新入生と新たな戦い
☆☆~桜花side~☆☆
「・・・・・・あれ?」
『おおっ。良いところで目が覚めたな。ほらほら、面白いことがあっておるぞ。』
いつの間にか私は自分の精神の世界にきていた。
目の前の私と同じ顔の人はあの時と同じ着物をきていた。1つ違うところをいうとすれば、その頭には不気味なお面が被られていた。まるで虚のお面のように。
「おもしろいこと?」
私はその人と同じように湖をのぞき込んだ。
『そうそう。ほれ、久々の戦いじゃ。』
湖には、平子君たちが映っていた。誰かと戦っている。その相手は、虚の仮面をかぶっているのに、死神の服をきていた。そして、青い髪を荒らげることもなく、静かに平子君たちに斬りかかっていく。
「これ・・・・・は・・・・・私・・・?」
『そう。お前さん。そしてわらわでもある。綺麗だろ?これこそ、私が求める姿。』
うっとりとした表情をするその人。
『それにしても、生意気な奴らじゃ。わらわとこいつらが同じなわけあるまい。身の程を知らぬ奴らめ。・・・・・まぁ、こいつらのおかげで桜花の虚化が覚醒したからよしとするか。殺して、四肢をもぐだけにしといてやろう。』
「止めて!!!勝手なことしないで!!」
『くくく。何を今更。これはお前さんが望んだことじゃないか。力が欲しいんじゃろ?わらわはそれを手助けしたにすぎぬ。』
「違う!!私は・・・・・」
『おおっ!それそこじゃ!!・・・・ちっ!!動きが鈍いな。本来の半分も力がだせておらん。やはり、あいつ邪魔じゃの。あのときも殺せなかったしの。』
「・・・・あいつ?」
『ほら、あいつじゃよ。あいつのことは、私よりお前さんがよく知っておるじゃろ?お前の斬魄刀じゃよ。』
「・・・・・・えっ。」