• テキストサイズ

小さな死神

第10章 新たな新入生と新たな戦い


☆☆~桜花side~☆☆

「・・・・・・あれ?」

『おおっ。良いところで目が覚めたな。ほらほら、面白いことがあっておるぞ。』

いつの間にか私は自分の精神の世界にきていた。
目の前の私と同じ顔の人はあの時と同じ着物をきていた。1つ違うところをいうとすれば、その頭には不気味なお面が被られていた。まるで虚のお面のように。

「おもしろいこと?」

私はその人と同じように湖をのぞき込んだ。

『そうそう。ほれ、久々の戦いじゃ。』

湖には、平子君たちが映っていた。誰かと戦っている。その相手は、虚の仮面をかぶっているのに、死神の服をきていた。そして、青い髪を荒らげることもなく、静かに平子君たちに斬りかかっていく。

「これ・・・・・は・・・・・私・・・?」

『そう。お前さん。そしてわらわでもある。綺麗だろ?これこそ、私が求める姿。』

うっとりとした表情をするその人。

『それにしても、生意気な奴らじゃ。わらわとこいつらが同じなわけあるまい。身の程を知らぬ奴らめ。・・・・・まぁ、こいつらのおかげで桜花の虚化が覚醒したからよしとするか。殺して、四肢をもぐだけにしといてやろう。』

「止めて!!!勝手なことしないで!!」

『くくく。何を今更。これはお前さんが望んだことじゃないか。力が欲しいんじゃろ?わらわはそれを手助けしたにすぎぬ。』

「違う!!私は・・・・・」

『おおっ!それそこじゃ!!・・・・ちっ!!動きが鈍いな。本来の半分も力がだせておらん。やはり、あいつ邪魔じゃの。あのときも殺せなかったしの。』

「・・・・あいつ?」

『ほら、あいつじゃよ。あいつのことは、私よりお前さんがよく知っておるじゃろ?お前の斬魄刀じゃよ。』

「・・・・・・えっ。」







/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp