第2章 私の幸せ
もぐもぐ、もぐもぐ。
お昼ごはん食べるということになり、帰るかと思った海燕は、剣ちゃんが渋々残ったっていう(さっき隊員の人たちの分をやちるが無理やり奪っていた)お弁当を食べていた。
「桜花、人参残すな。ちゃんと食べろ。ほれ、俺のもやるから。」
「!!わっ、いらないよ!!ちゃんと食べるから、増やさないでー!!」
剣ちゃんの膝の上でバタバタする私。
「やちる、お前も好き嫌いすんな。」
「いーやー!これ嫌いー」
剣ちゃんの膝の上でバタバタするやちる。
「好き嫌いしてると、大きくなれないですよ。ドちび。」
一角がニヤニヤしながら言う。
「つるりんには言われたくない」
ぺっぺっと一角の頭に唾をはくやちる。さっき食べたお肉が一角の頭に・・・・。
「うおっ!きったね!!何しやがる!!このチビ!!」
「一角止めなよ。今のは一角が悪いよ。」
弓親がやんわりと止める。
「ほれ、さっさと食べる!!」
「やちる、早く食べろ」
見事にかぶる2人。
「むー」
「えー」
こっちもかぶった。
「これちゃんと食ったら、おやつにアイス買ってやっから」
「アイスーー!?」
あっ、アイスのためなら・・・・・・!!
パクっ!!
・・・・・・・・ゴクッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・苦ーい・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うえー!やっぱり美味しくないよー!!」
「おー!よく食べたよく食べた!!帰りはアイスだな。よしよし」
むー。海燕がわしゃわしゃしてくるー。むー。気持ちいい
「えへへー。」
「・・・・・・・」
ツン!
剣ちゃんがほっぺたをつんつんしてきた。
「むっ?・・・・・ふにー。」
えへへー。2人から褒められちゃった。
その時、何かが爆発する音が聞こえた。