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小さな死神

第9章 久々の尸魂界で


「あっ!!桜花じゃない!!ちょっとこっちにいらっしゃいよ!!美味しい饅頭もあるわよー!」

十四郎たちと一旦別れたあと、ブラブラと歩いていた私に乱菊が声をかけた。

「おまんじゅう!?食べる食べるー!!」

お昼なのにお酒臭い乱菊。部屋に入ると、イヅルと修兵が一緒に呑んでいた。

そして、私と乱菊はたーくさん話をした。

「そうそう!あんたって、昔からそうだったわよねー。覚えてる?私達が最初にあった時のこと。」

「もっちろん、覚えてるよ。ギンがまだ可愛かったときだよね。」

「そうそう!!今じゃぜーんぜん可愛くないけどねー」

「あははっ!!言えてる言えてる!!」

そして、乱菊はギンのことをたくさん愚痴りだした。

「あいつはいつもそう!!私に何も言わずにどっか行っちゃうの!!」

「ギンの悪い癖なんだよねー」

「そう!!・・・そうよ。・・・・死神にあいつがなった時もそうよ・・・・・私にはなーんにも言わずに・・・・・・あいつは・・・・・一体何がしたいのよ・・・・・」

さみしそうな顔をする乱菊。

「・・・・桜花・・・・私怖いのよ・・・・・あいつが・・・・ギンが・・・・・いつかどっか行っちゃうんじゃないかって・・・・・私の知らないところに・・・・・」

「・・・・・・乱菊・・・・」

「あんたもそうよ。私には何も言わずにさ。空の時も桜花のときも、すぐにどっか行っちゃう。そしてけろっとした顔で戻ってきても、待ってるこっち側としてはたまったもんじゃないわよ!!・・・・・・ほんとあんたたちは何がしたいのよ・・・・・・」

「・・・・・・ごめん・・・・・」

「・・・・・・分かってるわ。あなたもギンも、何も話してくれないこと。二人で勝手に決めてさ。私はいつも置いてきぼりよ。」

「・・・・・乱ぎ・・・」
「おやおやー!!何二人で話してるんですかー?こっちでいっしょにやりましょーよー!!」


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