第9章 久々の尸魂界で
☆☆~その他side~☆☆
「まーったく、素直じゃないよね、山じいは。」
中央四十六室に入っていく桜花の姿を目で確認しながら、京楽春水は言った。
「なんのことじゃ。」
「百年前、桜花ちゃんが居なくなったあの日。最後まで桜花ちゃんを探してたの山じいだったじゃん。」
「なんのことじゃ。」
「志波くんと同じくらい桜花ちゃんを構ってたのも山じいだったし。知ってた?一時期桜花ちゃん、山じいの恋人だって説もあったんだよ?」
「そんなの知るわけが無かろう。世迷言じゃ。」
顔色一つ変えない山本元柳斎にやれやれと肩をすくめる京楽。
「・・・・・桜花ちゃんは、大丈夫だよ。桜花ちゃん人望厚いし。空ちゃんのときだって、中央四十六室の方々の支持もあったし。まぁ、みんなから信用されてるんだからさ。・・・・・・処刑にはならないでしょ。」
「・・・・・そんなことわしが一番知っておるわい。」