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小さな死神

第8章 ルキア処刑台!!急げ!!


「確か・・・剣八のところだったよね?」

「そう。そこで僕は君と出会った。そして疑問を持ったんだ。君が蒼井空ではないかと。だからその後、僕は君たちがいた宿舎に試作段階の虚を送りこんだ。」

え!?

「そしてその虚以外にも数体送り、それで隊長たちの足止めをし、君を連れていこうと試みた。だがその結果は見事に失敗。君を連れ去ろうとする前に、足止めをしてたはずの志波海燕がきてしまったんだ。けど、彼が来たことで君が蒼井空だとはっきりとわかった。正直、彼には感謝しているよ。・・・・・だが、邪魔でもあった。だから、次に彼には死んでもらうことにしたんだよ。」

・・・・・え?

「・・・・・まってよ惣右介・・・じゃあ・・・・・・・・」

「そう。あの日、まず送り込んだ虚に志波海燕の妻が率いる班を全滅させ、その痕跡をわざと残させた。勿論、彼のことだ。彼女の敵討ちは必ず一人で行おうとするだろう。そして、計画は見事に成功。私の見込み通りだったというわけだ。」

「・・・・・・・・・」

私は目の端にルキアを捉えた。ルキアの顔は真っ青で信じられないといった様子だった。・・・・・・・私も信じられない。

「まあ、その後はぼちぼちってところかな。そこのところは君には全く関係ない話だから省かせてもらうけど、結構順調にいっていたよ。ああ。昔話はこれぐらいにして、今度は崩玉の話といこうか。崩玉は今朽木ルキア、君の中にあるんだ。」

惣右介がそう言ってすぐ、地面から、何本の白い棒が出てきて、惣右介たちを取り囲んだ。

「!!ルキアっ!!」

私は惣右介が何かをしようとしたので、阻止しようと足を踏み出そうとした。・・・が

!!・・・・動けない!?

私は足どころか指一本も動かすことが出来なかった。

「心配しなくてもいい。ただ、彼女から取り出すだけだ。まぁ、動くことはできないと思うが。」

そして、惣右介はルキアから崩玉を取り出した。崩玉を取り出すとき、ルキアの胸には穴が空いた筈なのに、何故か取り出した後は穴が消えていった。

「ギン、彼女はもう用済みだ。殺せ。」

そう言って、惣右介はルキアを持ち上げた。

「やめっ・・・・!?」

「・・・しゃーないなァ。『射殺せ、神鎗』」

ギンの刀が伸びて・・・どんどんルキアに近づいていって・・・・・そして・・・・・

ドッ
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