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小さな死神

第8章 ルキア処刑台!!急げ!!


部屋から出ると、外は砂漠だった。

「空間だけ切り取って、君を虚圏(ウェコムンド)に送った。私が許可しない限り、君はここから出ることはできない。」

「・・・・・要」

「久しいな。桜花」

私は仮面を取り、笑った。

「・・・・この仮面、あんまし意味がないみたいだね。・・・・・ウェコムンド?私、惣右介に話したいことがあるんだけど・・・・」

「今は駄目だ。」

「今がいい!!」

「駄目だ」

「要、ここから出して!!」

「駄目だ」

「なんでも奢るからー!!」

「・・・・・・・・駄目だ」

「なんでもだよ?なーんでも!!要の好きな・・・」

ゾクッ!!

私は殺気を感じて、斬魄刀を構えた。

「・・・・・あいつらのことは気にしなくていい。ただの虚だ。」

・・・・・ただの?ただの虚にしては・・・・・

そして私は、こんな砂漠の中にも大きなお城があることに気づいた。そして、先ほどの殺気を放った主があそこにいることも。さらに・・・・

「・・・・・要。冗談でしょ・・・・・なんで・・・・・こんな霊圧・・・・・」

今まで感じたことのない大きな・・・・隊長格を凌ぐ霊圧を持った虚があの城に多くいることに気づいた。

「冗談ではない。藍染様は本気で考えておられる。」

「・・・尸魂界を壊す気なの?」

「あの方の目的のためなら致し方がないことだ。」

「・・・みんな死んじゃうよ・・・。修平とか狛村隊長とか・・・・・要のこと信頼してくれてた人達も死んじゃうんだよ!!」

「・・・・信頼?それはそいつらが勝手に私という者の全てを知らずにしていることだ。私がこの世で信頼しているのは、藍染様だけだ。」

「・・・・・要・・・・」

私が口を開こうとしたとき、ウェコムンドが揺れた。

「なっ!?ここは尸魂界と全く別次元にあるもの!!それを・・・・・」

・・・・この霊圧は・・・・一護!?なんで?一護の霊圧ってこんなだったっけ?これは・・・・・まるで・・・・・

「・・・要・・・・私・・戻らなきゃ」

「それは無理なことだと、言っているだろう?そこまで尸魂界が気がかりなら・・・・」

そして、要は斬魄刀を抜く。

「私は・・・・・あなたと戦いたくないよ」

「あちらへ行きたいのだろう?だったら、私を倒してみせろ!!桜花!!」





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