第8章 ルキア処刑台!!急げ!!
☆☆~桜花side~☆☆
「イタタタタ・・・」
頭が痛くて、目が覚めた。いつの間にか、布団の上で寝ていてそして・・・・
「おはよお、桜花ちゃん」
何故かギンがとなりで寝ていた。
「なんでギンが隣で寝てるの?あれ?たしか私・・・・・!!」
急いで起き上がると、
「あかんあかん。」
と私を無理やり布団に連れ戻す。
「ギン!!私、惣右介に会わなくちゃ!!まだ何も話してない・・・ムグッ!!・」
ギンから口で口を塞がれた私。
「・・・藍染隊長から早く逃げんと。今逃げんと、あの人から一生逃げきれへんくなる。」
「逃げる?なんで?友達から逃げるなんてそんなことできな・・・」
ドンッ!!
今度は床に力強く押し付けられた。
「あの人は桜花ちゃんを友達だと思ってへん。思ってるのはキミだけや。」
「それでも・・・・見捨てるなんて・・・・できないよ。ギンだってそうでしょ?ギンだって、乱菊のこと・・・・・」
「僕のことなんていいんや。」
「・・・・良くないよ。乱菊だって、今でもギンのこと・・・・・・ギンもでしょ?」
「・・・・逃げる気がないんやったら、せめて・・・・気をつけないとあかんよ。あの人はキミを手に入れる為だったら何でもする。たとえ、キミを壊してでも。」
そうして、ギンは部屋から出ていった。そのどことなく悲しげな後ろ姿はやはり、どこか哀しそうだった。