第7章 ルキア救出！いざ尸魂界へ！！

☆☆～ルキアside～☆☆

桜花が生きていた。


そのことを浮竹隊長が知ったら、ほっとされることだろう。隊長は、あの日からずっとご自分を責めておられていたから。

｢・・・・・俺がこんな身体なばかりに・・・・海燕を失ったばかりか・・・・・桜花まで・・・・｣

私は泣きうずくまる隊長に何も言葉をかけられなかった。いや、正しくはかけたくなかったが正しいか。隊長に見透かされそうで怖かった。・・・・私は・・・・・・あのとき桜花が死んだと聞き・・・・

心のどこかでほっとしていたから。

桜花は私を恨んでいるだろうな・・・・。私以上に慕っていた海燕殿を殺してしまった私を。



『ルキア、貴方が死ねば良かったのに』



そう桜花から言われる夢を見たときから・・・・・・・とても恐れていた。

だから、それこそ桜花が私と同じ転校生で来た時はひどく驚いた。

嬉しかった。嘘ではない。だが・・・・・・・

顔が青ざめていくのは自分でもよくわかった。


だが、現世で過ごした日々はとても楽しかった。やはり桜花の隣はどんなときでも笑顔でいることができたし、一護の隣は心地よかった。

まるで、あの頃のようだった。

そして、一護に私の死神の力を渡すことで、少しは報われた気がした。だが、やはりそれは私の自己満足なのだと、気づき始めた。


桜花、すまない。本当は私はそなたに告げて、ここに戻らないといけないのに、私にはその勇気がなかった。私は弱いな。

一護、すまない。私の都合で貴様を巻き込み、私の自己満足で貴様を傷つけてしまった。

私は、愚か者だ。