第2章 私の幸せ
「おいおい、もうヘタレてんのかよ。面白くねぇな」
イライラそうに立っているその人の周りには何十人ものの人が倒れている。
「剣ちゃん!桜花が来たよー」
やちるが元気よく話しかけた。
「おっ!!やっと来たのかよ。丁度いい、相手になれよ。桜花。」
「うん!!するするー!!」
この人は、十一番隊隊長の更木剣八。すんごく強いの!みんなは怖い怖いって言ってるけど、とっても優しいよ?お菓子くれるし。頭撫でてくれるし。
「はっ、あんなに小さいガキが隊長の相手?」
「ボロボロにされて泣き出すのがオチだろ」
「言えてる言えてる」
「ギャハハハ!!」
むー!馬鹿にされてる!
「おい、なにブサイクな面してやがる。いくぞ」
「ん!あっ、剣ちゃん!ルールはいつものだよね?」
「ああ。目潰し、体当たり、脅し、なんでもありだ。殺す気でこないと・・・・・殺す!!」
そして、剣ちゃんが目をギラギラさせながら、木刀を振りおろした。私はそれを払いつつ反撃に出る。
「いいじゃねぇか!やっと盛り上がって来た!」
「あはは!!まだまだー!」
おー!久しぶりの剣ちゃんと稽古!!やっぱり楽しいね!!