第2章 お返しは早めが良いよな?
その後星夜さんの家に着くと、また腕を引かれて走り出した。
メイドさんや執事さんが挨拶するのもお構い無しだ。
「今から誰も俺の部屋に入れんな。
近づくな、良いな?」
私を部屋の中に押し込みそう外に告げると、部屋の扉を閉めた。
「星夜さん?
あの」
「拒否の言葉は気かねェ、良いか?」
拒否の言葉を聞かないんだったら、尋ねる意味ないじゃん。
それに初めての星夜さんのお家だからもっとゆっくり堪能したかった...。
「止めても、する癖に」
「...ほんとに嫌がってんならシねェ。
嫌か?俺とするの」
急に真剣な表情をされれば、さっきまでのギャップに胸が高鳴る。
この人は平気でこういうことが出来るから狡い。
すぐに私の心を翻弄する。
「...嫌な訳ないよ、星夜さんとするのに」
受け入れるということは、やはり恥ずかしい。
頷くだけでも顔が熱くなるのが分かる。
「そうか」
私を抱え上げると、そのままベッドに降ろされた。
フカフカのベッドが気持ち良い。