第3章 受け取れ、全部
「あっ、あっ、や、だめ、あ」
何度か強く腰を打ちつければ、首に回された美織の手に力が籠るのが分かる。
イキそうなのか。
そう思い、同じ刺激を繰り返す。
イキそうになってても、刺激を変えられるとイケなくなるっつーことを聞いたことがある。
「あ、あ、ん、イク...っっ」
急激に締まるナカ。
「く...ぅ...」
耐えようと試みたが、呆気なく果ててしまった。
ナカに出さないように慌てて自身を引き抜き、美織の腹の上に出す。
「は.....ぁ...」
「気持ち良かった...」
照れながら言う美織。
だからその表情が男を煽るんだよ。
しかも情事後で火照った身体、潤んだ瞳、上気した頬、そして裸体の上に吐き出された男の欲望。
全てが俺を欲情させる。
「美織、もう1回シてェ」
バレンタインデーなんかに興味はなかったが、それでも美織から何かを貰えたのは素直に嬉しい。
喜んでる姿なんて恥ずかしくて見せらんねェから、だから俺はその分何度もお前を求める。
「........好きだ、美織。
お前を離さねェ」
おわり。