第2章 お返しは早めが良いよな?
「奥側中央に星夜がいつも座っている席ありますよね?
そこが生徒会長の席です。
左側にある席が僕、副会長の席です。
その向かい、入口から見て右側にある席が美織さん、あなたの席になります。
ですので自由に使ってください」
「分かりました」
「それと美織さんは生徒会会計ですので覚えておいてください。
とまぁ、ざっとこんなところですかね。
本来なら1番始めに星夜が説明するべきなんですが...」
と、星夜さんを睨んだ。
「別に知ってても知らなくても、あんま変わんねェだろ」
「変わるよ。
では、お願いします」
「はい、頑張ります」
改めて机に向かい、書類に目を通す。
やっぱり高さがあっていると仕事しやすい。
「お疲れ様でした、美織さん」
烈さんが紅茶を煎れてくれたみたいだ。
「あ、ありがとうございます」
ちょうど喉が乾いていたので、ありがたくいただいた。
「美織さんのお陰で仕事が随分と片づきました」
「いえ、そんな!
私も生徒会役員なので...」
面と向かってお礼を言われるのはまだ照れる。