第3章 黄色模様☆
少し歩くと、校舎の裏にたどり着きました。
…きぃを見つけました!!
明るくした方がいいんですかね。
「きぃ、お疲れ様です!!かっこよかったです。」
黄「…負けちゃったッス。」
へらっと笑うきぃ。
…そんなふうに笑わないでください。
胸が苦しくなります。
黄「無理、しなくていいんスよ?」
「無理?それはきぃの方ですよ?」
悲しげに空を見ている。
なんでボクを…見てくれないんですか?
黄「幻滅ッスよね…。負けるなんて。」
「幻滅?……きぃはバカです。バカきぃ!!」
黄「うわっ?!」
ぽかぽかときぃの胸を叩くボク。
負けるなんて誰にでもあることなのに。
だから、ボクは帝光の理念が嫌い。
「ボクはそんな事できぃを嫌いになったりしません!!」
黄「…どうしてッスか…?」
「勝ち負けなんて…関係ないです。」
動揺するようにゆれるきぃの瞳。
しっかりとボクを見ています。
「きぃはきぃですから。明るく笑うきぃが好きなんです。」
黄「…っ。本当に、敵わないッス…。」
にっこりと笑ってくれた。
やっぱり、そっちがステキです。
緑「…やはりここにいたか、みるく。」