第3章 これからの事
『明日、百(もも)のお母様にお願いしよっか』
「それなら心配いりませんわ!お母様にはもうお話してあります」
『えぇっ⁉大丈夫だったの?』
「はい!「暁ちゃんなら大歓迎よ!私からも言おうと思っていたの」と言っていました」
『おおう…』
私の知らない所で勝手に話が進んでいたようだ。早速明日から日用品の準備に取り掛かるらしい。
『何から何まで申し訳無いなぁ…』
「八雲様がお気になさる事は何もありませんわ!すべて私(わたくし)にお任せ下さい!」
誇らしげに百は言った。
『じゃあ、明日に備えて今日はもう寝よっか』
「はいっ!」
二人でくっつくと、心地良い温もりが伝わってきて眠気を誘ってくる。それは百も同じようで、今にも夢の世界へ行きそうだ。
『お休み、百』
「お休み、なさい…」
私もゆっくり夢の世界へ旅立っていく。次に目が覚めたら、私はまた何処か違う場所に行ってしまうのだろうか…。
その考えは眠る直前まで消えなかった。