第6章 秋は夕暮れ①
どういうことだヨ!
俺、結構いったよなァ?
なんか、、、もうめちゃくちゃ自信無くなったンだけどォ?
、、、、まぁ、ケド結果的には良かったのか??
荒北はチラリと沙織の顔を窺った。
沙織は相変わらず心配そうな目で荒北を見ていた。
荒北は再び溜息をつく。
やっぱ、何も思ってねェんだな。
「ハァ、、、。ま、でも実際赤くなってンだ。それはマジで悪かった、、、」
謝った途端に不思議そうな顔で固まる沙織。
荒北は少しイラッとした。
オイ、香田、テメェ
ンなバカみてェな顔してっと、
ホントにやっちまうぞ。
、、、まぁ、冗談だケド、、、。
「ンだよ、、、っつーか、コレやるヨ」
荒北はずっと持っていたベプシを沙織に手渡した。
沙織は目を丸くして荒北とベプシを交互に見ている。
そんなに見るンじゃねェよ。
ハズいだろーが。
「コレはァ、、、もともとテメェと飲むつもりで買ったから詫びにはならないかもしれねンだケド、、、良かったら、、、一緒に飲まねェか?」
なぁ、いつまでキョトンとしてやがんだ。
本当だぜ?
本当に俺はテメェとこれを飲みたかったんだ。
そんで、テメェが隣で笑ってくれりゃ、
「そこまで言うなら飲んでやるよ」
ふと我に返ったように、いつもの顔で笑う沙織。
荒北はその顔を見て笑った。
相変わらず、可愛げのねェヤツ。笑
、、、ま、今はそれでいいヨ。